耳石をとる

先日、スーパーで耳慣れない名前の魚を見つけました。

パックには「柳の舞」と書いてあり、何メバルのことだろう…と疑ってかかって調べてみたら、まさにそういう名前なんだそうです。ヤナギノマイ。

学名Sebastes steindachneriで、ヒルゲンドルフが記載した魚でした。ちなみにヒルゲンドルフは昼限度流布と最初に変換されました。良い名前ですね。

 

買ってきました。体長約25センチ。 

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さて、うちでは大きな丸のままの魚を手に入れると、必ずやることがあります。

それは耳石の採取です。

 

説明しよう!

耳石は魚の頭の中に入っている、平衡感覚を司る器官である。魚の種類によって大きさや形が様々なため、魚を食べる時の密かな楽しみにしている生き物屋も(わずかながら)存在するのだ!

 

…耳石は魚の頭のなか、脳の後方に入っています。耳石の大きな魚ならば、鰓を左右に開いて下から覗くと確認できることがあります。

こんな感じで、1対の耳石が透けて見えます。

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耳石は非常に壊れやすいため、慎重に取り出す必要があります。また、魚によっては非常に小さいので、箸で探っているうちに見失わないよう注意しましょう(誰に呼びかけているのか)。

 

体長25センチのヤナギノマイから取り出した耳石はこんな感じでした。長さ約1センチ。

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うーん、いかにも耳石らしいスタンダードな形ですね。そしてやはりこの仲間の常で、体の割には大きな耳石です。

 

ちゃんと数えてみたわけではありませんが、我が家にはこうして集めた耳石は20~30種類ぶんほどあるはずです。

 

何に使うのかは訊かないでください。