博ふぇす商品:カタゾウムシ(2)

先日の続き。今回はカタゾウムシ属Pachyrrhynchusの紹介です。以下のような虫を持って行きます。(一例です)

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なぜこんなにカタゾウムシを推すかというと、昆虫の多様性や美しさを直感的に認識するには絶好の材料だからです。かの地、フィリピンにはどれほどのまだ見ぬ種が生息しているのか? 全容はどのようなものなのか? なぜこんなにも多様なグループが生まれたのか?  種間の競合をどのように避けているのか? なぜ日本では繁栄しなかったのか? 色とりどりのカタゾウムシたちを見ていると、様々な疑問や思いが湧いてきます。

カタゾウムシに擬態している生物も様々な分類群に存在しており、とりわけ特定のカタゾウムシにそっくりなカミキリムシの数々には目を瞠るものがあります。生物の進化の面白さを考えずにはいられません。今回、丸山先生がカタゾウムシとカタゾウカミキリの展示をされるとのことで、これは必見です。

 

「カタゾンビ」として単純にコレクションを楽しむのももちろん良いのですが、そこから一歩踏み込んで、今の多様な生物たちが辿ってきたであろう歴史、進化の奥深さにまで思いを馳せて頂ければと思います。