きらめくハチ
こんばんは。関東地方では台風による大雨もピークは過ぎたようですね。久々の猛烈な雨で、ここからそう遠くない境川は氾濫寸前というところまでいったようです。皆様の地域は無事だったでしょうか。
さて、今日はハチの標本を取り上げてみたいと思います。
ハチといえば黄色と黒の縞模様…というイメージが強いかもしれませんが、中にはピカピカに輝く美しい種もいるのです。
こちらはシタバチの一種。このグループは南米で繁栄しており、その名の通り長い口吻をもっています。
ゴキブリを狩るセナガアナバチの一種。
このハチの興味深いところは、ゴキブリを一撃で斃さず、運動能力を少し残す程度の麻酔をする点にあります。麻痺したゴキブリはハチに引っ張られれば歩くことができるので、巣穴までハチに誘導され、ぼんやりと連れて行かれてしまいます。ハチは巣穴にゴキブリを運びこむと卵を産み付け、孵った幼虫はゴキブリの体内を食べて成長します。
この個体は東南アジア産ですが、セナガアナバチの仲間は日本にも分布しています。中でもサトセナガアナバチは分布を広げつつあるようで、近年は東京都や神奈川県でも見かけるようになりました。
こちらは青い金属光沢をもつヒメバチ。ヒメバチって地味なものが多いイメージでしたが、こういうのもいるんですね。チリ産。
きらめくハチは身近なところにもいます。これはオオセイボウ。日本各地にみられ、ドロバチ類の巣に寄生します。
以上、甲虫に負けず劣らずきらめいているハチたちでした。