ノスタルジック・クリスマス(2)

前回に引き続き、クリスマス飾りのご紹介です。

今回はクリスマス電球。前回のものよりも時代はさらにさかのぼり、昭和20年代に作られたものです。

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これらの電球は、かつて日本の一大産業でした。戦前から作られていましたが、北米への輸出が本格化したのは戦後、昭和20年代以降です。昭和40年代初頭にピークを迎え、その後は韓国や台湾の製品に押されて下降線をたどります。主に東京の品川周辺で、自宅と工場を兼ねているような零細メーカーが作っていたといいます。

 

電球本体はもちろん、彩色も手作業であったため、手作りならではの「ゆるい」味わいが魅力です。

インコいろいろ。

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卵から顔を出しているひよこ。 

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ちょっと怖いサンタさん。

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鯛。漫画「動物のお医者さん」で、西根家の蔵から海産物系のクリスマス飾りが出てくるエピソードがありましたが、おそらくこの時代のものだったのでしょう。

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とぼけたスノーマン。

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琵琶だかマンドリンだか、そういう楽器を抱えたタヌキ。

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前回ご紹介したオーナメントと同様、一度アメリカへ渡ったものの里帰り品です。製造から70年くらいは経っている貴重品。一部はうみねこ通販の古物カテゴリにも載せておりますので、ひと味ちがったクリスマスを演出したい方はぜひどうぞ。