テントウムシのドミノ
啓蟄も過ぎ、少しずつ日差しが暖かくなってきました。冬眠していた虫たちも動き出す季節です。
こちらはテントウムシの形をしたドミノ。IRISAというチェコの会社が作った製品です。1985年の刻印が捺してあるので、当時はチェコスロバキア社会主義共和国ですね。
多少の色あせや箱の傷みはありますが、なんとも愛らしいドミノです。丸っこいのでドミノ倒しはできません。
日本人にはあまり馴染みのないドミノ、いろいろな遊びかたがあるようです。店主もやったことないのですが。
ドミノ牌には[5,2][3,3]のように、2つの数字が書いてあります。基本ルールは、[3,1][1,5][5,6][6,0]…といった感じで、しりとりみたいに牌を時計回りに並べていき、最初に手持ちの牌がなくなった人が勝ちです。
下の写真の場合、次は右上のドミノを[0,3]の向きに並べればOK。さらに次のひとは、どちらかの翅に3つ紋のあるテントウムシを場に出します。持ってなければ次のひとへパス。
頭の向きは関係なさそうです。第一、普通のドミノには頭なんてありませんし。
ドミノに書かれる数字は0~6で、牌の数は目の組み合わせと同じ28個です。ドミノの種類によっては0~9の物もあり、こちらは総数55個。
今回のテントウムシ・ドミノは古物なので欠番があるかもしれないと思い、すべて並べてみました。…あれ? 牌が34個もあります。
白いボタンを置いた部分は欠番と思しき箇所。なぜか目が0~7まであるし(7の段の欠番は緑のボタンで表しています)、左下の3個は本来なら不要な牌です。どういうこと?
テントウムシの群れを前に考え込んでしまいましたが、全ての牌を使い切る遊び方はあまりないので、支障はないはずです。いっそのこと、新しいルールを考えてしまってもいいかもしれません。
どなたか、遊んでみませんか?