昆虫大学2016in横浜に出店します
昆虫大学、というイベントがあります。
メレ山メレ子さん主催の不定期開催イベントで、作家、芸術家、研究者、何をやってるか分からないけどとにかく虫が好きでしょうがない人、などが集結して虫の楽しさを分かち合うごった煮的なお祭りです。今のところ2年に一度のペースで行なわれており、今回は一昨年と同じ横浜のサクラワークス関内で開催されます。日にちは12月17、18日の二日間。
詳しい情報は学長のメレ子さんアカウントをチェックしてみてください!
うみねこ博物堂も物販で出店します。何を持って行くかは現在検討中ですが、主に以下のものになりそうです。
・甲虫標本
みんな大好きカタゾウムシ。実際にはカタゾウ以外の甲虫も(少しは)持って行きます。以下のような透明のケースに入れた状態で販売する予定です。
・博物画
主に1700年代~1900年代初頭の、百科事典や図鑑に使われた図版です。石版画や銅版画など、手法は幾通りかありますが、いずれも現代の印刷にはない独特の味と美しさがあります。もちろんリプリントではなく当時の版です。額装してお部屋に飾ると素敵。
・ひよこまめ雑貨店の紙雑貨
消しゴムはんこでひとつひとつ手捺しした、手作りの紙雑貨です。写真には出していませんが新作もいくつかご用意しております。
しかし、これらだけではいつもの出店と代り映えがしないのも確か。せっかく古物商もやっていることですし、今回は虫モチーフの古物も持って行こうと思います。アクセサリーとか古いおもちゃとかいろいろ。ネタはこれから考えます! 細かい情報はツイッター(@umineko22)で流しておりますので、そちらもご覧いただければ幸いです。
なお、昆大期間中も、うみねこ店舗は通常通り営業いたします。昆大めがけて遠方からいらっしゃるお客様は、昆大→うみねことはしごしてみるのも良いのではないでしょうか…というかむしろ是非そうしてください! お待ちしております。
【お知らせ】ご注文確定メールが届かない件について
【お客様へお知らせ】
先日、クリスマス電球2点をご注文下さった東京のS様、とある貝の入荷についてお問い合わせくださったW様、こちらからのメールは届いておりますでしょうか。一度お返事を頂ければ幸いです。
以下、うみねこ通販でお買い物(およびお問い合わせ)をされる方へお知らせです。
最近、こちらからのメールがお客様に届かないケースが時おり発生しております。お客様の端末で迷惑メールに振り分けられている、フィルターが強くメール自体が弾かれている、などの理由が考えられます。
まず「hakubutsudoあっとgmail.com」からのメールを受信可能な設定にして頂き、ご注文、もしくは商品のお問い合わせから2日以上経ってもこちらから返信がない場合はご連絡ください。
よろしくお願いいたします。
お拾いものさんのスマホカバーが入荷しました
リアルで可愛いカメムシはんこを置いて下さっているお拾いものさんから、新商品が届きました。手帳型のスマホカバーです。
か、可愛さMAX…!!(吐血
お拾いものさんのむし愛があふれまくってますね~。
ちなみにS、M、Lの3サイズ展開です。
粘着シートでスマホを固定する方式です。機種を選ばずお使いいただけます。カードもいっぱい入ります。
うみねこ通販にも登録しました。カメムシはんこと一緒にぜひどうぞ~。
ノスタルジック・クリスマス(2)
前回に引き続き、クリスマス飾りのご紹介です。
今回はクリスマス電球。前回のものよりも時代はさらにさかのぼり、昭和20年代に作られたものです。
これらの電球は、かつて日本の一大産業でした。戦前から作られていましたが、北米への輸出が本格化したのは戦後、昭和20年代以降です。昭和40年代初頭にピークを迎え、その後は韓国や台湾の製品に押されて下降線をたどります。主に東京の品川周辺で、自宅と工場を兼ねているような零細メーカーが作っていたといいます。
電球本体はもちろん、彩色も手作業であったため、手作りならではの「ゆるい」味わいが魅力です。
インコいろいろ。
卵から顔を出しているひよこ。
ちょっと怖いサンタさん。
鯛。漫画「動物のお医者さん」で、西根家の蔵から海産物系のクリスマス飾りが出てくるエピソードがありましたが、おそらくこの時代のものだったのでしょう。
とぼけたスノーマン。
琵琶だかマンドリンだか、そういう楽器を抱えたタヌキ。
前回ご紹介したオーナメントと同様、一度アメリカへ渡ったものの里帰り品です。製造から70年くらいは経っている貴重品。一部はうみねこ通販の古物カテゴリにも載せておりますので、ひと味ちがったクリスマスを演出したい方はぜひどうぞ。
ノスタルジック・クリスマス(1)
11月も終わりに近づき、世間ではクリスマスムードが高まってきました。この時期になると山下達郎やワムやジョンレノンらの声が街にあふれ、うみねこ店主としては前職の繁忙期の記憶がフラッシュバックするので微妙な気持ちになります…。
うみねこ博物堂ではそうしたクリスマスソングこそ流しませんが、ささやかながら、クリスマスの雰囲気を盛り上げる品をご用意しております。
とはいっても、どこにでもあるようなのでは面白くないので、ここは古物屋らしく、時代の流れをたっぷり感じさせてくれるようなものを仕入れてみました。
ツリーの飾りつけに使う、いわゆるオーナメントの類なのですが…
これらはいずれも、職人さんが一つひとつ手作りしていた吹きガラスのオーナメントなんです。もちろん彩色も手作業です。昭和30年代の日本製で、当時アメリカに輸出されたものが里帰りしてきました。
サンタさんもいます。
小鳥もいます。
どれもびっくりするほど薄く、軽くできています。手作りの吹きガラスならではですね。こういう繊細で儚げな質感は、現代のプラスチック製品にはないものです。
それにしてもこんな50年以上前のガラスが、よくもまあ壊れずに残っていたものです。お取り扱いには充分ご注意ください。
実はさらに古い製品もありまして、それらについてはまた次回に!
ブリキの小物
たまには虫とガラスびん以外の古いものも…。
今日はブリキです。
ブリキのおもちゃにはプレミアがついてとんでもなく高価なものもありますが、当店はそうしたものは不得手なので、駄玩具と言ってよさそうな小物ばかりを扱っています。小さくて可愛らしいもの、というのが仕入れ基準です。それも積極的に買い集めているわけではなくて、たまに目についた可愛いものをつまむ程度なのですが、それでもいつの間にか増えつつあるのが謎です…。
これは長さ4cmほどの笛。フクロウだかスズメだか、何だかそんなようなもの。よく見ると絵柄は2種類あります。
さらに小さな金魚型の笛。長さ3cmくらい。食品の缶詰のブリキを再利用して作ったらしく、内側には印刷されている部分が見えます。
これはそれほど古いものではなさそう。薬の販促品の笛。(また笛…)
胴径3.5cmほどの可愛らしいやかん。ちゃんと蓋も開け閉めできます。
直径3cmほどの時計(のおもちゃ)。ゴムの輪っかがついていて、指輪のようにして遊べます。
なんともチープな金魚のお皿。新幹線らしき列車が描かれているので、少なくとも1964年以降のものと言えそうです。直径約16cm。
いずれもひとつ数百円~千円くらいと、お財布にも優しいブリキ製品でした。
カタゾウ速報
こんばんは。最近はすっかりカタゾウムシ屋と化しているうみねこ博物堂です。
先日フィリピン便が到着し、目新しいところから大急ぎで標本を仕上げました。一部ですが以下に紹介します。
これは定番のP. orbifer。写真ではわかりにくいですがキラキラとラメっています。
P. orbiferには多様な色彩変異があります。これはあまり見かけない灰色のタイプ。
時々お問い合わせを頂いていた、縞々模様のPachyrrhynchusも入荷しました。名前はわかりません。というか名前は付いていないと思います。
これも初入荷の種です。名前は不明。
ビサヤの種はあまり入ってきませんが、たまに入荷するものには面白いものが多いです。これも良いカタゾウですね。
当店のお馴染みのお客様が、「メロン熊みたい」と評した種。確かに…。
これも美麗種ですねー。当店初入荷です。名前はわかりません。(そればっかり)
取り急ぎ、ばちばちと写真を撮って紹介してみました。本日の午後にすべて店頭に出しましたが、レアな種は1頭しかない場合がほとんどのため、売り切れの際はご容赦ください…。
古いガラスいろいろ
日本の古いガラス製品がいくつか入荷しています。
金魚のゼリー型。分厚いガラスで、気泡がたくさん入っています。大正~昭和初期のものと思われます。
ガラスの海綿入れ。これも分厚い、とろとろのガラスです。気泡どころか不純物もけっこう入っていて、良い味わいを出しています。
星製薬の咳止め&喉の薬、ホシオペラ。なんて素敵な名前。
古い薬屋さんから発見されたデッドストック品で、未開封。外箱と説明書もついています。
星製薬はSF作家の星新一の実父、星一(はじめ)の興した製薬会社です。大正~昭和初期にかけて大きな発展を遂げたのですが、官憲の圧力や同業社の執拗な嫌がらせを受け、非常な辛酸を嘗めることになります。このあたりの理不尽な仕打ちについては、星新一「人民は弱し 官吏は強し」で知ることができます。読んでいてワナワナと怒りに震えるような内容なので、心して読みましょう。また、星一の立身出世を描いた「明治・父・アメリカ」も併せて読むと良いと思います。
今回紹介したものを含め、通販サイトにもいくつか追加しましたので、気になった方はチェックしてみてください。
http://hakubutsudo.shop-pro.jp/
いわしスプーンの販売を始めました
何はともあれこちらをご覧ください。
イワシ…ですね…。
このスプーンを製作したのはイワシ金属化さんという作家さんで、その屋号の通り、合金でさまざまな海産物を作っておられます。その作品はどれも超リアル。デザフェスや博物ふぇすに出展されているので、目にしたことのある方も多いでしょう。本物を型取りして鋳造するというのがこだわりで、これも本物のイワシの干物が原型になっています。
うみねこがこの品に遭遇したのは「いきもにあ」に出た時で、そのビジュアルに衝撃を受けました。だっていわしですよ。干物ですよ。しかもそれがピカピカのメタルになっている。
「なんか訳わからんけど超かっこいい!」と思って即買いしました。
その時は開店前でしたが、うみねこ開業の暁にはぜひ店頭で取り扱いたいと思い、その場で仕入れの話をさせて頂きました。そして今回、満を持しての投入となったわけです。
うみねこ通販にも登録しました。
このスプーンの何が良いって、手にフィットして非常に持ちやすい点です。ちょうど良い感じにくぼみがあって、親指がぴったりはまるのです。アイスクリームを食べるときに重宝します。
スズの合金製で、特別なお手入れは必要ありません。食器洗い機に入れてもOKです。
イワシの干物でものを食べるというシュールな体験ができる逸品、ぜひデザートのお共にいかがでしょうか。