はくせいの本、再入荷
「はくせいの本 鳥編」が入荷しました。(注:2/17現在、黒と紺のみ)
日本国内では数少ないプロの標本士、相川稔さんによる手作りの豆本で、鳥の剥製の作り方の指南書です。高さ78mm、幅55m、厚さ21mm(外函の大きさ)。千代紙の装丁がとても可愛らしい! そして角背で函入り、栞つき…本好きにもたまらない仕立てであります。
装丁の色には何色かあり、どれも素敵。
しかし! これはただ可愛いだけではない、中身も素晴らしい実用書です。相川さんご自身によるイラストで、鳥の剥製の作り方が分かりやすく解説されています。いま手軽に手に入るような本で、類書はないのではないでしょうか。
時折入るユーモラスなイラストが最高。楽しい。
相川さんはドイツの標本製作技術の専門学校を卒業後、現地の博物館で7年間標本作りに従事されていたという経歴の持ち主です。その後帰国され、現在は日本各地の博物館に所蔵される標本の製作やメンテナンスを手掛けておられます。ゲッチョ先生こと盛口満さんの著書、「僕らが死体を拾うわけ」などに登場した「ミノル少年」の今の姿…というと、あの本を読んだ方には分かるのではないでしょうか。
ちなみに、このはくせいの本を購入できるのは(相川さんご本人が出るイベント以外では)今のところ当店だけです。
2/17、再入荷しました。今回は黒と紺色のみですが、通販にも載せておりますので、前回買えなかったという方はぜひご注文下さいませ。
通販サイトはこちら→うみねこ通販:新本
お世話になりました
早いもので、もう2016年も過ぎ去ろうとしています。
今年の5月26日に開店してから、約半年が経ちました。それまでの経緯についてはこちらの記事で回顧しているので今回は省略しますが、ともかく個人的には激動というか、大きな転換点となった2016年でありました。オープンしてからもう半年!? とも、まだ半年しか経ってないのかとも、どちらの感慨もある不思議な感じです。実に濃密な時間でした。
オープン前から各方面からのご支援があり、開店後は想像した以上に多くのお客様に恵まれ、小さなお店ですがなんとかやっていけそうな手ごたえを感じつつあります。なくても生活には困らないような商品ばかり扱っているというのに、これは本当にありがたいことです。また、海福雑貨さんやナツメヒロさんを始めとした地域の方々に暖かく迎えて頂いたことも、お店をやってゆく上で心強いものがありました。日頃からお付き合いのある同業の皆さまや作家さん方にも感謝の気持ちでいっぱいです。
来年以降も、引き続きお客様に楽しんで頂けるお店づくりに邁進したいと思います。素敵な商品や標本をたくさんお届けしてゆきますので、今後とも当店をよろしくお願い申し上げます。
STUDIO SAIZUさんのタテハチョウクリアファイル
大阪自然史フェスティバルで好評を博し、当店でも大人気のタテハチョウ科クリアファイル。STUDIO SAIZUさんの新作です。ファイルの表と裏に、チョウの表裏がそれぞれ実物大で描かれています。
STUDIO SAIZUさんの凄いところは、原画も標本と同じサイズで描いている点です。なんという空恐ろしい技巧なのか…。
さらにこのファイルの面白い点として、表裏の図がずれずにぴったり重なるよう作ってあるため、裏の模様も透けて見えることが挙げられます。
普通に見たとき。
光にかざして見たとき。
おお、裏の模様が重なって見える!
うーん、これは面白い。
この超絶技巧が楽しめるクリアファイルは店頭で販売しているほか、うみねこ通販でもお求めいただけます。
この他にも楽しい生き物グッズをいろいろ掲載しておりますので、店舗になかなか来られないという方は、ぜひ通販もチェックしてみてください。
お拾いものさんのモバイルバッテリー、新柄入荷!
動画で振り返る昆大
昆虫大学の運営大臣で工作大臣で映像大臣のタカイヒロシさんが、昆虫大学2016の模様をまとめた動画を作ってくれました! 仕事早いなー。
いやー、みんな良い笑顔ですね。ほんと楽しそう。最後のあたりでなんか涙出てきた…。
動画をまとめたタカイさんのコメント。
昆虫大学2016の映像を作りました。編集してて驚いたのは全部の撮影素材が笑顔だったこと。お客さんも出展者もスタッフもみんな笑ってる。10年プロやってますが、こんなのほとんどありえないよ。夢のような時間だった。 #昆虫大学 https://t.co/FLLWxUkdlX
— タカイヒロシ (@slowdelay) 2016年12月22日
そうなんです、会場には常に笑顔があふれていました。あんなに混雑していたのに会場全体のマナーがすごく良くて、皆譲り合いながら楽しんでいたのが印象的でした。
昆虫大学のあの雰囲気の良さはどこから来るのかなとずっと思ってたんだけど、皆がお互いに個性や趣味を尊重し合ってるからなのかなーと。虫好きの中にもそれぞれ好き嫌いはあるはずなのに、貶めあうことは絶対ない、むしろ好奇心が先にきて理解しようとすることすらある…という。 #昆虫大学
— うみねこ博物堂 (@umineko22) 2016年12月19日
ツイッターに書いたことの貼り付けですが、こういうことなんだと思います。
最近は世間全体がぎすぎすしていて、自分の価値観に合わないものは気に食わんってディスり合う様子をあちこちで目にすることも多く、そんなんじゃ誰も幸せにならないよなーと思うのですが、昆大にはそれが全然なかった。
また、さらに良かったなと思ったのは、物知り自慢の初心者潰しみたいな光景も全然なかったことです。マニアの世界にありがちな、俺が教えてあげるとか「○○してあげる」みたいな上から目線がなくて、出展者もお客さんもみんな、「生き物って面白いよね!!」という同じ視点で楽しんでいる(しかもそうしようとしてしてるんじゃない、自然にそうなっている)のが最高でした。そりゃみんな笑顔にもなるよね。
そんな奇跡のようなお祭り、次は二年後です。それまでにうみねこが潰れていないといいのですが、もしうちが存続していたなら是非ともまた出店させて頂きたいなーと思っております。四露死苦メレ子学長!
昆虫大学2016、閉幕
17、18日と二日間にわたって行われた昆虫大学、無事に幕を下ろしました。月並みですが本当にあっという間で、めちゃくちゃに楽しい時を過ごすことができました。
最初に謝ってしまいますが、会場内の写真は全然撮ってませんでしたごめんなさい!
楽しすぎてカメラにまで気が回りませんでした。
当日の様子については以下のまとめをご覧ください。
生き物を愛する人たちが全力で遊び倒している様子がお分かりいただけると思います。初日の来場者数は477人を数えたそうで、これは前回の延べ来場者数に迫る勢いです。すごいですね。
当然会場内はごった返していたわけですが、皆様のマナーの良さのおかげで大きなトラブルや事故もなく、最高に楽しいイベントとなりました。スタッフの皆様の周到な準備と気配りも素晴らしかったです。
お陰様でうみねこブースも常に人が途切れることなく、ひたすらお客様と好きな虫の話をできるという幸せな二日間でありました。普段お客様とはツイッターで顔の見えないやりとりをしているわけですが、こうして直接対面でお話しできるというのは良いものです。また、夜は夜で夜学や打ち上げがあり、気心知れたひとたちと飲み食いしたり工作したりといった楽しみもありました。早くも次回が待ち遠しくて仕方なく、こんな素晴らしいイベントに関われたことを心から嬉しく思います。
で、お祭りが終わって気が抜けるかと思ったら全然そんなことはなくて、むしろ今まで以上にやる気になりました! イベントっていいですね。
生き物系イベントは来年以降もいくつかあって、夏には博物ふぇす、秋にはいきもにあというお祭りが控えています。おそらく抽選なので出られる保証はありませんが、まずはそのあたりが目標です。お祭りでモチベーションが上がったところで、お店作りを今まで以上に頑張りますので、改めてうみねこをよろしくお願いいたします。
お拾いものさんのぽち袋が入荷しました
先日素敵なスマホケースを納品して下さったお拾いものさんから、またまた可愛い新作が届きました。3枚セットのぽち袋です。ヤママユガセットと、カメムシ目セットの2種類があります。
ヤママユ柄はちょっとずつ配置の異なる3枚セット。
そして可愛さMAXのカメムシ目セット。ツノゼミ、アオバハゴロモ、マルウンカです。よ、良すぎる…。
こんな袋でお年玉をもらったら嬉しさ倍増やん…。
それとブログでは告知しそびれていましたが、こういうのも入荷しています。ヤママユガ柄の包み紙。238×344mm。6枚入りです。
印刷も紙もとっても良い味で、使うのがもったいないほど。
これらは現在店頭にて販売中です。スマホケースやはんことともに、ぜひチェックしてみてください。
昆虫大学2016in横浜に出店します
昆虫大学、というイベントがあります。
メレ山メレ子さん主催の不定期開催イベントで、作家、芸術家、研究者、何をやってるか分からないけどとにかく虫が好きでしょうがない人、などが集結して虫の楽しさを分かち合うごった煮的なお祭りです。今のところ2年に一度のペースで行なわれており、今回は一昨年と同じ横浜のサクラワークス関内で開催されます。日にちは12月17、18日の二日間。
詳しい情報は学長のメレ子さんアカウントをチェックしてみてください!
うみねこ博物堂も物販で出店します。何を持って行くかは現在検討中ですが、主に以下のものになりそうです。
・甲虫標本
みんな大好きカタゾウムシ。実際にはカタゾウ以外の甲虫も(少しは)持って行きます。以下のような透明のケースに入れた状態で販売する予定です。
・博物画
主に1700年代~1900年代初頭の、百科事典や図鑑に使われた図版です。石版画や銅版画など、手法は幾通りかありますが、いずれも現代の印刷にはない独特の味と美しさがあります。もちろんリプリントではなく当時の版です。額装してお部屋に飾ると素敵。
・ひよこまめ雑貨店の紙雑貨
消しゴムはんこでひとつひとつ手捺しした、手作りの紙雑貨です。写真には出していませんが新作もいくつかご用意しております。
しかし、これらだけではいつもの出店と代り映えがしないのも確か。せっかく古物商もやっていることですし、今回は虫モチーフの古物も持って行こうと思います。アクセサリーとか古いおもちゃとかいろいろ。ネタはこれから考えます! 細かい情報はツイッター(@umineko22)で流しておりますので、そちらもご覧いただければ幸いです。
なお、昆大期間中も、うみねこ店舗は通常通り営業いたします。昆大めがけて遠方からいらっしゃるお客様は、昆大→うみねことはしごしてみるのも良いのではないでしょうか…というかむしろ是非そうしてください! お待ちしております。